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アレルギー性鼻炎・花粉症を治す!完治させる減感作療法とは

アレルギー性鼻炎・花粉症を完治させる方法

 

それは減感作療法というアレルギーの専門医が行う治療

最近、減感作療法の飲み薬(舌下免疫療法)が出てきて、それを取り入れているクリニックも増えてきました。以前から注射による方法がありましたが、痛みや跡がしばらく残ることもありあまり広く行われていないようでした。減感作療法に関しては、アレルギー性鼻炎完治させる可能性がありながらも安全性や薬の服薬を続けられない人もいることからまだ取り入れていないクリニックもあります。それでも安全で限りなく完治させることが出来る方法です。

完治まで行かない人も中にはいますが、治療後には効果が長く続き何年も症状が出ない状態に出来ます。

医療機関にとって学会が主催したアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法講習会を受講やeラーニング受講など減感作療法を行うためには色々な条件が必要なので全ての病院やクリニックで治療を受けられるわけではありません。

下記に減感作療法を実施している病院の一部が載っているリンクを貼ります。

花粉症,アレルギーに減感作療法(舌下免疫療法)を実施している病院 1,691件 【病院なび】

 

普段かかっているクリニックの先生に相談しても近隣で治療をしている先生がわかる可能性があります。実施している医療機関が多くないので自分のクリニックに来ている患者を紹介しているケースがあるからです。条件が合わないと治療できないので患者から希望があれば治療条件の揃っている医療機関に紹介するしかないのです。

また、耳鼻科やアレルギー科に電話で問い合わせる方法もあります。治療のためにアレルギーの検査を行う必要があるので、耳鼻科やアレルギー科で行っていることが多いのです。

 

減感作療法を実施していても、病院やクリニックがホームページに載せたりしていないケースも多いです。

減感作療法は医療機関側としては説明が大変だったり治療を途中でやめてしまう患者がいたりと1人治療を行うのも大変だったりします。

 

減感作療法とは

減感作療法とは、アレルゲンをほんの少しずつ体内に入れ、徐々に増やしていくことでそれに対する過敏な反応を減らしていこうという治療法です。 皮下投与(注射)と舌下投与(飲み薬)に分かれ、花粉症などのアレルギー性鼻炎に用いられることが多いです。

小麦や卵のアレルギーの子供が病院にかかりながら食事のアレルギーを克服するという話を聞いたことがありませんか?

あれと同じでアレルギーの原因物質を少量ずつ入れて慣らしていくものです。

昔から行われている治療方法ですがデメリットもあり医師からすすめられることが少ないため認知率の低い治療方法だと感じています。

 

最近は飲み薬が中心になっています。

以前からあるのは、注射による方法でこちらは数週間に一回通院するものです。

効果は注射の方が若干あると医療現場の人から聞きますが、注射を何度も打つのが嫌な人は飲み薬でもいいと思います。

 

 

減感作療法のデメリットとは

皮下投与の場合は注射ですので痛みを感じます。

頻繁に病院に通う手間がありますがアナフィラキシーなどの副作用がすぐに出た場合には対処もすぐに出来ます。注射を打ってから念のために待合室でしばらく待たされるケースがあるので時間に余裕をもって病院に行くことが大切です。

皮膚のかゆみやじんましんが出ることもあります。

 

舌下投与の場合は患者の自己管理になるので、忍耐強く飲み続けなけれいけません。

 アレルギーの原因エキスを使用するため口内炎やかゆみなどの副作用が出ます。

アナフィラキシーが出たときにすぐに対応できない可能性があるのがデメリットです。

 

どちらにも共通して言えるのは、下記の3つです。

・通院が1年以上の長期になるので面倒

・費用がかかる(必ずしも全員に効果があるわけではないので効かなければお金の無駄の可能性がある)

・副作用のリスク(かゆみや口内炎などの小さな副作用はよくあるようですが、アナフィラキシーなどはめったにないようです。)

 

この治療方法の最大の欠点は、服薬期間が長いことでも治療費でもないと私は思っています。

どんな薬でもそうですが、必ずしも誰にでも効くわけではないことが欠点だと思います。特に時間とお金がかかるので。

ただ、どうしても治したいという人は1度チャレンジしてみてもよいのではないでしょうか。

 

減感作療法のメリットとは

治療を初めて効果を実感するのは治療開始2~4ヶ月後くらいなので治療期間の途中からでも治療の恩恵にあやかることが出来ます。

1度治療に成功すればその後は病院にかかることも薬剤費がかかることもなく、花粉症の症状だけでなくアレルギーによる肌荒れなどにも悩まされなくなります。鼻だけでなく目のかゆみにも効きます。

皮下治療(注射)でスギ花粉症やダニ、ハウスダストで軽症や無症状に改善された患者は80%以上というデータがあります。飲み薬よりも皮下治療のほうが治療期間が短く効果も高いというデータが学会でも発表されています。

手軽さに関しては飲み薬の方がよいのですが。

飲み薬に関しても80%ほどの効果が予想されますが薬が発売されてからの期間が短いことから評価がはっきりしない部分もあります。

飲み薬でも舌下免疫療は70%以上とのデータもあります。

根治する可能性は10~20%程度、舌下法で少しの症状があったがとても良かったという人が20~30%、効いたと思うという人が20~30%で、全体の70~80%の人に有効との報告があります。

花粉の多く飛散する時には飲み薬などの併用をすることが多くみられます。全ての方が薬を飲まなくてよくなるわけではないのですが、花粉シーズンに飲む薬の数が減る人増えると思います。

 

 

私が思う減感作療法の最大のメリットは、アレルギー性鼻炎(花粉症)によって起こる健康被害の回避です。

鼻炎があると夜にしっかり眠ることができず次の日の活動に影響があったりうつ等の睡眠障害によって起こる病気のリスクが上がる可能性があります。口呼吸になるので風邪にかかりやすかったり口臭の原因になります。

鼻炎があることで鼻水から炎症がのどを伝って喘息になるリスクもあります。

全て可能性の話にはなりますが、何年も鼻炎の症状に悩まされ病気になるかもしれないのならば治療は必須です。減感作療法でなくても通常のお薬は飲んだほうがいいです。

 

減感作療法の費用(保険適応の場合)と治療期間

皮下免疫療法(注射)

治療期間 約3年

毎週1回の注射を4〜6ヶ月程度

6〜9ヶ月頃になると、最終的1ヶ月に1回の注射

 

1回500円~1,000円程度

初年度 年間約20000円
2年目以降 年間約8000円

 

舌下免疫療法(飲み薬)

治療期間 約2~3年ちょっと

1ヶ月に1回程度の通院は必要となります。

もらった薬は4週間は毎日1回服薬し、その後は週1回します。

1回につき 約2000円 
初年度 年間約15000円
2年目以降 年間約10000円

 

薬剤費に関しては、治療に使った薬剤の価格でも変わってきます。

また、治療期間に関しては病院ごとに医師の治療指針があるので一般的期間として言われているものを記載しています。

早ければ半年ほどで治療効果がわかるケースもありますが1〜2年間での効果を確認することもあります。約3年で治療を終える人が多いのですが念のためにもう1、2年続けるケースもあります。3年で効果がピークになると言われています。

治療期間が長期になりやすいので必ずあらかじめ期間と費用に関しては確認しておいたほうがよいです。

検査や+アルファで薬剤を出す(副作用予防など)こともあるので場合によってはこれよりも高くなることもあります。

 

治療開始時期はいつから

 

アレルギーの原因の確認もあるので、1回目の通院ですぐに治療を始められるわけではありません。治療2回目以降の通院時からになることがほとんどだと思います。

 

基本的に、ダニの治療はいつからでも開始できます。1月から5月などのダニのアレルギー症状が出やすくなる前は時期をずらすケースもあります。

スギ・ヒノキ花粉の飛散期間を避けて治療を開始するので、1月~4月ごろの期間は治療できないでしょう。

スギ・ヒノキ花粉の飛散期間は地域によって異なります。北海道や沖縄はほとんどスギ・ヒノキ花粉が飛ばないことで有名です。

 

減感作療法ができない人もいる

アレルギー性鼻炎で悩んでいる人の多くはハウスダスト、ダニ、スギ花粉が多いと思います。

特にスギ花粉によるアレルギー性鼻炎は他の花粉が原因になるアレルギー性鼻炎よりも症状が比較的強くて薬を服薬しないと我慢出来ない人も多いと思います。

 

減感作療法の適応外

  • 重い心臓疾患のかた
  • 薬でコントロールされていない気管支喘息のかた
  • 癌の治療中または経過観察中のかた
  • 近いうちに妊娠を希望されているかた


 

12歳から治療ができます。

 

現在減感作療法で治療可能なのは、ダニとスギ花粉です。

他のものが原因となっているアレルギー性鼻炎は残念ながら、レーザー治療や薬による対処療法が中心になります。

レーザー治療は治療を受けてからしばらく薬の服薬が必要なくなったり少量で済んだりします。

また、レーザー治療は原因となっている花粉によって処置する時期が異なるので気になっている方は病院に問い合わせてください。

耳鼻科を標榜しているクリニックには、レーザー治療と同じような効果のものを行なっていることが多いです。

 

レーザー治療を行うとしばらく快適な生活を送ることが出来る人が多くいます。

しかし、個人差はありますが、数年で戻ってしまいます。また、治療直後はしばらく鼻が詰まります。

  

また、症状が鼻づまりが中心という人は鼻中隔という鼻の中の構造による可能性もあるので、手術ですごく良くなる人もいます。

 

これは実際に耳鼻科で鼻の中を診てもらわないとわかりません。

いつも内科に通っている人は1度耳鼻科で診てもらうのも良いと思います。

また、血液検査で自分のアレルギー性鼻炎の原因を1度検査しておくと対策がしやすいです。

そして、アレルギー性鼻炎を完治させる可能性がある減感作療法が適応になるかも知ることが可能です。

 

原因によってマスクなどや予防的に薬を服薬する時期が変わってきます。

ダニのアレルギー性鼻炎は通年性に症状がでますが、ダニも生物ですので1年間を通じて増える時期と少ない時期があります。気温が25℃前後で、湿度が75%前後の時期に特に増えます。掃除や布団を干すなどで、ダニを減らすことが治療をしているいないにかかわらず大切です。

 

 

 

 

 

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