冬の花粉症はスギ花粉症!?
冬の花粉症はスギ花粉症!?
冬に風邪をひいたと思って病院にかかったら花粉症の薬をもらったことはありませんか?
もしくは、熱がないのに鼻水や鼻づまりが起きているとか。
それはもしかしたら、スギ花粉症かもしれません。
初冬から冬にかけてはスギ、イネ科、ブタクサ、ヨモギ
冬から晩冬にかけてはスギ、ヒノキ、ハンノキ、イネ科
スギ花粉症敏感な人は12月から目のかゆみや鼻水の症状を訴える人もいるそうです。
真冬にスギ花粉が飛ぶのか不思議だと思いますが、間違いなく飛んでいます。
春になる前に微量ですが飛ぶことがあるそうです。
スギの花粉は秋から冬 にかけて作られていています。
通常は春に暖かくなってから飛ぶのですが、秋から作られる過程で花粉が洩れだして、秋口や冬場にかけてもスギ花粉が飛ぶことがあります。
2月くらいから症状が出ることが多いのですが、敏感な人はこの微量の花粉に反応して年が変わる前から症状があらわれます。
早い人では1月の症状が出る前から薬を飲み始める人がいます。
花粉症の症状は、症状が出てからだと薬が効きづらいことが多いからかもしれません。
病院やクリニックによっては毎年来ている患者には、1月末や2月始めなど早めに薬を取りに来るように伝えているところもあります。
早めに飲まなくても混む前に薬をもらうことは良いことかもしれません。
東京都健康安全研究センターの花粉飛散情報を見ると飛んでいます。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/kj_kankyo/kafun/
東京都ではない方はご自身の都道府県のものを調べていただければ出てくるかと思います。
観測期間 | スギ | ヒノキ | イネ科 | ブタクサ属 | ヨモギ属 | カナムグラ | |
千代田 | 11/24~11/30 | 3.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
杉並 | 11/24~11/30 | 3.4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
青梅 | 11/27~11/29 | 2.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
八王子 | 11/27~11/29 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
多摩 | 11/27~11/29 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
町田 | 11/27~11/29 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
立川 | 11/27~11/29 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
府中 | 11/27~11/29 | 1.9 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
小平 |
11/27~11/29 |
0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
上のデータからも他の植物の花粉は飛んでいないのに一部の地域だけスギ花粉が観測されています。
夏や秋の花粉は背が低い植物が原因になることが多いので、その植物を回避すれば改善されます。ある通りを通るときだけくしゃみがするなどはこの背の低い植物が原因なので歩く道を変えるだけでも改善させます。
一方で、スギやヒノキは遠くまで飛ぶので、マスクなどの対策が必要です。
特に花粉症の中でもスギ花粉は症状が強く出やすいです。
他の花粉症の人はあまり薬を飲んだりしないのに比べて、スギ花粉症の人は薬を飲まないと我慢できない人の割合が多いです。
花粉症の人に一番効果があるのがマスクです。
室外でのマスクは風邪の予防にも繋がります。
花粉症の人の半数がマスクをするというデータもあり、マスクは即効性があって気軽で効果を得られやすい対処法です。
また、対策の多くが、男性より女性の実行率が高いそうです。マスクをすることに抵抗がなかったりマスクをするとかわいく見えることもあるので、花粉症でなくてもマスクをする女性が増えてきたことが背景にあるのかもしれません。
家に帰ったときに衣服の花粉を落とすこと、外干ししないで部屋干に切り替えること、室内の掃除を行うこと、空気清浄機の利用なども効果的です。
せっかくマスクをしていても室内に花粉があっては意味がありません。
家で症状がでる場合は花粉を外から持ち込んでいるか、ハウスダストやダニ・カビなどが原因の可能性があります。
特に冬は部屋を閉め切ったり、暖房をつけたりするのでハウスダストが原因でくしゃみや鼻水が出ることがあります。
スギ花粉症の症状が出たら、冬でも油断せずに対策を行いましょう。
最近は漢方や乳酸菌などでアレルギー体質そのものを改善する方法も話題です。